『菜の花のある風景』
- a05m100
- 4月16日
- 読了時間: 2分

はじめまして、事務の柴原です。少しですがブログを書いてみたいと思います。
春のやわらかな風に包まれて町を歩いていると、
ふと目に入る一面の菜の花畑があります。
鮮やかな黄色が広がる風景に、
思わず足を止めてしまうことがあります。
日々忙しく過ごしていると見過ごしてしまいがちな光景ですが、
こうした何気ない瞬間に「春が来たなぁ」と感じ、
少し心がほぐれるような気がします。
町の中にもたまに出現する田んぼ。
そこに植えられている菜の花の多くは
ただ「きれいだから咲いている」わけではありません。
多くは「緑肥(りょくひ)」として活用されているものです。
緑肥とは、植物を育ててから土にすき込み、
肥料として土壌を豊かにする方法のこと。
菜の花はその代表的な存在で、見た目の美しさで人の心を癒しながら、
やがて土に還り、おいしいお米を育てるための大切な養分になっていきます。
私は現在、訪問診療クリニックで医療事務として働いていますが、
以前は農機メーカーで田植機やコンバインの企画、開発に携わっていました。
農業の現場では、こうした「目には見えにくい支え」が
どれほど大切かを実感してきました。
収穫されるお米の裏側には、土づくりや環境づくりといった、
時間と手間をかけた準備があります。
そして、その一端を担っているのが、
この菜の花のような存在です。
訪問診療の現場でも、どこか似たものを感じることがあります。
患者さんの生活を支えるのは、医師や看護師さんだけではありません。
薬剤師さん、管理栄養士さん、ケアマネージャーさん、ヘルパーさん、
リハビリ職の皆さん、そしてご家族など、
多くの方が関わり合いながら、その人らしい生活を支えています。
それぞれの役割は異なりますが、どれも欠かすことのできない大切なものです。
そして医療事務もまた、直接医療行為を行うわけではありませんが、
日々の業務を通じて現場を支える
「縁の下の力持ち」のような存在でありたいと感じています。
菜の花がやがて土に還り、次の実りへとつながっていくように、
一つひとつの仕事が巡り巡って患者さんの安心につながっていく。
そんなふうに考えると、日々の業務にも少し違った意味を見いだせる気がします。
春の景色の中にある菜の花。
そのやさしい色合いに癒されながら、
少しだけその背景にある役割にも思いを馳せてみる。
そんなひとときが、忙しい毎日の中での小さな余白になれば嬉しいです。



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