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小さなビオトープから学ぶ「命のバランス」

  • a05m100
  • 7月9日
  • 読了時間: 3分

最近、自宅でメダカのビオトープを始めました。

 

赤玉土を敷いた容器に、メダカ2匹、ヒメタニシ2匹、ヌマエビ6匹を迎え、水草にはホテイ草を浮かべています。「ちゃんと育ってくれるかな」と少し心配しながら始めましたが、約3週間が経った今では、たくさんのメダカの稚魚が泳ぐ姿を見られるようになりました。

小さな命が一生懸命泳ぐ姿を眺めていると、とても癒されます。生き物が好きな子どもも、毎日のようにビオトープをのぞき込み、小さな変化を見つけては教えてくれます。忙しい毎日の中で、親子でビオトープを眺める時間は、ほっと心が和むひとときになっています。

 

そんなある日、水草に小さな貝が付いていることに気付きました。最初は「ヒメタニシの赤ちゃんかな?」と話していたのですが、何匹か見つけるうちに気になり、親子で調べてみるとスネールだということが分かりました。おそらく水草に紛れて入り込んできたのでしょう。

スネールはコケや食べ残しを食べてくれるため、ビオトープをきれいに保ってくれる頼もしい存在でもあります。しかし繁殖力がとても強く、小さな環境ではあっという間に数が増えてしまいます。限られた餌の中では、ヒメタニシの食べるものがなくなってしまう可能性もあります。

 

もちろん、スネールもただそこで生きようとしているだけで、何も悪いことをしているわけではありません。それでも、小さなビオトープのバランスを守るためには、見つけたスネールは取り除くようにしています。少し複雑な気持ちになりますが、それもこの小さな世界を維持するために必要なことなのだと感じています。

 

わずか数十センチの容器の中にも、一つの生態系があります。メダカ、ヒメタニシ、ヌマエビ、水草、それぞれが役割を持ちながら命をつないでいます。そこへ同じような役割を持つ生き物が入り込むと、限られた資源を巡って競争が起こり、どちらかが淘汰されてしまうこともあります。自然界の厳しさと、その絶妙なバランスに改めて驚かされました。

ビオトープを通して、生態系や食物連鎖について親子で話をする機会が増えました。「どうしてスネールだけ増えるのだろう」「ヒメタニシが暮らし続けるにはどうしたらいいだろう」と一緒に考えたり調べたりする時間は、小さな命を見守るだけでは得られない貴重な学びになっています。

 

訪問診療クリニックで働いていると、患者さん一人ひとりの暮らしや、ご家族との時間の大切さに触れる機会がたくさんあります。ビオトープの小さな世界にも、それぞれの命が支え合いながら成り立つ環境があり、そのバランスを守ることの大切さを改めて考えさせられました。

 

これからも子どもと一緒に稚魚たちの成長を見守りながら、小さな命との出会いを楽しみ、生態系や命のつながりについて学び続けていきたいと思います。


 
 
 
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