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秋・冬の乾燥対策:在宅療養者さんのための保湿ケアと感染症予防のヒント

  • a05m100
  • 9月18日
  • 読了時間: 4分

こんにち

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は!喜来です!

まだまだ日差しが強い日もありますが、朝晩はひんやりと過ごしやすい季節になってきましたね。でも、なんだか朝起きたら喉がイガイガしたり、顔を洗うと肌がつっぱったりしていませんか?空気が乾燥し始めるこの時期、体調を崩しやすい方も多いのではないでしょうか。特に在宅で療養されている方は、ご自身でのケアが難しいと感じることもあるかもしれません。「もしかして、自分だけかな?」と悩んでいませんか?

今回は、そんな乾燥の悩みを解決するための保湿ケアと、風邪などの感染症から身を守るための予防策について、一緒に考えていきましょう。

どうして秋・冬の肌はカサカサに?加齢と乾燥の意外な関係

「夏は乾燥しなかったのに、急にかゆみが出てきた」と感じる方もいるかもしれません。実は、年齢を重ねるにつれてお肌のバリア機能が低下し、乾燥しやすくなるんです。

  • 皮膚のバリア機能の低下:外部の刺激から肌を守る大切な機能が、年齢とともに弱くなります。その結果、皮膚の水分や油分が減少し、乾燥しやすくなります。

  • 水分摂取量の減少:喉の渇きを感じにくくなり、知らず知らずのうちに体内の水分が不足していることがあります。

  • 病気や薬の影響:糖尿病や腎臓病、服用している薬などが、皮膚の乾燥を引き起こす原因となることもあります。

たかが乾燥、と侮らないで!放っておくとこんなリスクも

皮膚の乾燥は、単なるかゆみだけでなく、次のようなリスクも招きます。

  • 皮膚トラブルの悪化:かきむしってしまうと、皮膚が傷つき、そこから細菌が入って感染症を引き起こすことがあります。

  • 風邪やインフルエンザ:鼻や喉の粘膜が乾燥すると、ウイルスが体内に侵入しやすくなり、風邪やインフルエンザにかかるリスクが高まります。

秋・冬の乾燥を乗り切る!今日からできる簡単保湿ケア3選

乾燥を防ぐためには、日々のスキンケアがとても大切です。在宅でも無理なく続けられる簡単な方法を試してみましょう。

1. 入浴時の工夫:ぬるめのお湯で短時間

熱いお湯は肌の油分を奪いすぎてしまいます。38〜40℃くらいのぬるめのお湯に短時間(10分程度)で入浴するのがおすすめです。体を洗う際は、石鹸をよく泡立てて、手で優しく洗いましょう。ゴシゴシこすると肌に負担がかかるので避けてください。

2. 保湿ケアのゴールデンタイムを活かす

お風呂上がりは特に乾燥しやすいタイミングです。タオルで優しく水分を拭き取ったら、まだお肌がしっとりしているうちに保湿剤を塗りましょう。

医療機関で処方された保湿剤(ヘパリン類似物質など)があれば、それが最も効果的です。お肌の水分を保つ働きがある薬なので、もし処方されたものがあれば、指示通りに使うようにしてください。市販の保湿クリームやローションも活用できます。

塗り方は、ゴシゴシ擦り込まず、手のひらで優しくなじませるように塗り広げてください。特に乾燥しやすいひじやひざ、すねなどは、重ね塗りがおすすめです。

3. 部屋の湿度を保つ

空気が乾燥していると、皮膚からもどんどん水分が蒸発してしまいます。加湿器を使って湿度を40〜60%に保つように心がけましょう。もし加湿器がない場合は、濡れたタオルをハンガーにかけて部屋に吊るすだけでも効果があります。また、洗濯物を部屋干しするのも良い方法です。

感染症予防も大切!こまめな対策を

乾燥した喉や鼻の粘膜は、ウイルスの侵入を許しやすくなります。保湿ケアと合わせて、こまめな手洗い、帰宅時のうがいを習慣づけましょう。人混みに出かける際はマスクを着用することも、ウイルスから身を守る有効な手段です。

在宅療養を支える味方!困ったときは専門家を頼って

今回は乾燥対策についてお伝えしましたが、ご自身でケアすることが難しい場合は、決して無理をせず、かかりつけの在宅医や訪問看護師にご相談ください。私たち在宅医療のチームは、患者さんとご家族が安心して過ごせるよう、日々の生活をサポートしています。

今日からできる小さな一歩が、秋・冬を乗り切る大きな力になります。まずは一つ、できることから試してみませんか?

いかがでしょうか。このブログが、在宅で療養されている方々とそのご家族にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

 
 
 

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