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訪問診療を開業?Series④

  • a05m100
  • 10月9日
  • 読了時間: 7分
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こんにちは(^_^)/ 事務の田中です。

今回は「訪問診療を開業?Series」を作成しました。

少し長文になり恐れ入ります。

まじめな話をする前に、、、、、、、。

季節外れのサンタクロースに会えるなら私が一番欲しい「もの」は【電動自転車】です。

現在も電動自転車に乗ってますが、中学生の長女が生まれる時に購入しました。

かなりの旧式。ボロボロですが離れたくない相棒です。

「部品も無いので新しい自転車の購入しかないですね~」と言われました。

子供達との思い出も詰まった自転車。寂しいです(T_T)。

私の「もの」話はこのくらいにして、、、、、、。

経営資源における「もの」とは、

企業が事業活動を行う上で利用する有形な資産を主に指します。

『訪問診療で考えたら?』

訪問診療における「もの」とは、患者さんのご自宅や施設へ訪問して診療を行う際に必要

となる、物理的な資材や設備を指します。

訪問診療における「もの」の具体例

〇 医療機器

・聴診器、血圧計、体温計といった基本的な診察器具

・ポータブルのエコー(超音波診断装置)、心電計

・酸素ボンベ、吸引器

・点滴セット、注射器、針

・血糖測定器

〇 医薬品

・患者さんの状態に応じて処方する内服薬、外用薬、注射薬

・緊急時に使用する救急薬品

〇 医療消耗品

・消毒液、ガーゼ、絆創膏、綿棒、手袋、マスク

・採血チューブ、尿検査キット

・アルコール綿

〇 医療廃棄物容器

・使用済みの針などを安全に廃棄するための容器

〇 移動手段

・医師や看護師が患者さんのもとへ移動するための車両(自動車、自転車など)

〇 書類・記録媒体

・診察記録を記入するタブレットやノートパソコン、問診票、同意書

・紹介状や処方箋を発行するためのプリンター(場合によっては車載)

訪問診療における「もの」の重要性

訪問診療では、病院やクリニックのように医療設備が整った環境ではないため、持ち運び


可能な「もの」が非常に重要になります。これらを適切に準備し管理することで、どこに

いても質の高い医療サービスを提供することが可能になります。

例えば、急な容態変化に対応するための救急薬品や、正確な診断を下すためのポータブル

な検査機器は訪問診療において欠かせない「もの」と言えるでしょう。

1. 医療機器・医薬品・消耗品の課題と対策

課題

〇 持ち運びの負担

限られたスペースと重量の中で、必要な医療機器や医薬品、消耗品をすべて持ち運

ぶのは物理的な負担が大きい。特に緊急時や、患者さんの状態が急変した場合に必

要なものをすべて網羅することは困難。

〇 在庫管理の煩雑さ                              種類が多く、

使用期限のある医薬品や消耗品の在庫管理は煩雑になりがち。不足すると診療に支

障が出る一方、過剰な在庫はコストやスペースの無駄になる。

〇 衛生管理と感染対策                            複数の患者さん

のご自宅を訪問するため、医療機器の消毒や、感染対策のための消耗品の適切な管

理が重要。特に、ご自宅という限られた環境での感染リスク対策は徹底する必要が

ある。

〇 機器の故障・紛失リスク                          

持ち運びが多いため、機器の故障や紛失のリスクが高い。代替機の確保や迅速な修

理体制が必要。

〇 緊急時の対応                                 予期せぬ緊急

事態に対応するため、限られた「もの」で最大限の対応が求められる。特に、高度

な医療機器を現場に持ち込むことは難しい場合がある。

対策

〇 厳選と軽量化

・頻繁に使用する機器・医薬品を厳選し、小型軽量化されたものを選ぶ。

・緊急時に最低限必要なもの、状況に応じて追加持参するものとを明確にする。

・必要に応じて患者さんのご自宅に常備してもらう物品を検討する

。        (例:常用薬、消耗品の一部)

〇 効率的な在庫管理システム

・電子カルテと連動した在庫管理システムやバーコード管理などを導入し、使用量

に応じて自動的に発注・補充が行われる仕組みを構築する。

・定期的な棚卸し、使用期限の近いものの管理を徹底する。

〇 徹底した衛生管理プロトコル

・訪問後の医療機器の消毒・滅菌手順を明確化しスタッフ全員に徹底させる。

・使い捨ての消耗品を積極的に活用し、交差感染のリスクを低減する。

・手指消毒、手袋、マスク着用の徹底など、基本的な感染対策を怠らない。

〇 予備品の確保とメンテナンス体制

・主要な医療機器の予備を確保し、故障時にも迅速に対応できる体制を整える。

・定期的なメンテナンスや点検を実施し、機器の寿命を延ばすとともに故障を未然

に防ぐ。

〇 連携体制の強化

・緊急時の入院が必要な場合に備え、地域の病院との連携を強化しておく。


・救急隊との連携プロトコルを確立し、必要に応じて迅速な搬送を依頼できるよう

準備しておく。

2. 移動手段(車両等)の課題と対策

課題

〇 駐車スペースの確保                            患者さんのご自

宅や施設周辺で、安全かつ迅速に駐車できる場所を見つけるのが難しい場合がある

〇 交通状況による遅延                            交通渋滞や悪天

候などにより、訪問スケジュールに遅れが生じ、患者さんやご家族に迷惑をかける

可能性がある。

〇 車両維持管理コスト                            車両の購入費用

、ガソリン代、メンテナンス費用、保険料など、維持管理にコストがかかる。

対策

〇 訪問ルートの最適化

・効率的な訪問ルートを事前に計画し、移動時間を最小限に抑える。

・リアルタイムの交通情報を活用し、渋滞を避けるルートを選択する。

〇 駐車場所の事前確認と協力依頼

・初診時などに患者さんやご家族に駐車場所について確認し協力を依頼する。

・必要に応じ、近隣のコインパーキングなどを利用する。

〇 車両管理の効率化

・燃費の良い車両の選択、エコ運転でガソリン代を削減する。

・定期的な点検と整備を行い、故障による突発的な出費を抑える。

・カーシェアリングやリースなど、柔軟な車両調達方法も検討する。

3. 情報連携・記録媒体の課題と対策

課題

〇 情報の分散と共有の困難さ                          患者さんの

情報が紙のカルテや個人のスマートフォンに分散し、多職種連携や複数医師での対

応時に情報共有が困難になる。

〇 リアルタイム性の欠如                           訪問先で記入し

た情報がすぐに診療所や他の医療従事者に共有されず、タイムラグが生じる。

〇 セキュリティリスク                            持ち運びタブレ

ットやパソコンでの情報管理において、紛失や盗難による情報漏洩のリスクがある

〇 災害時の対応                               災害発生時、電子

機器が使用できない場合のバックアップ体制が不十分。

対策

〇 電子カルテの導入と活用:


・クラウド型の電子カルテを導入し、訪問先で入力した情報がリアルタイムで共有

されるようにする。

・多職種連携(医師、看護師、薬剤師、ケアマネジャーなど)が電子カルテを通じ

て情報共有できる仕組みを構築する。

〇 セキュリティ対策の徹底:

・タブレットやパソコンにパスワードロックや生体認証を設定し、紛失・盗難時の

情報漏洩リスクを低減する。

・データの定期的なバックアップと、暗号化された通信を利用する。

・紛失・盗難時のリモートワイプ機能の導入も検討する。

〇 災害時への備え:

・重要な患者情報や連絡先を紙媒体でもバックアップしておく。

・電源確保のためのポータブルバッテリーや、緊急連絡手段を準備する。

訪問診療における「もの」に関する課題は、単に物品の有無だけでなく、その管理と運用

、そしてそれらを活用した効率的な診療体制の構築に深く関わっています。

これらの課題に対し、技術の活用(電子カルテやIoT機器)、チームでの連携強化、そして

事前の計画と準備を徹底することで、より質の高い訪問診療サービスを提供することが可

能になります。

今、視線に入る物を見て下さい。

「これは必要だろうか?」「これは不要だろう!」「自分だったらこう対策する!」

日常の中でシュミレーションしておくと、新たな発見があるかもしれません!

★ARIGATOU★

 
 
 

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